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2023年5月10日 (水)

田川紀久雄詩語り日記

精進は孤独な作業である。そこには語ることが楽しいという気持ちが必要である。古典芸能の文楽では今年の入門者がいないという。文楽の人形の修行はつらくて長い。いや修行というものは終わりがない。永遠に満足ができないのが芸の世界である。そこには観客がいるから辛抱ができる。しかし、詩の朗読とか詩語りでもお客は誰も集まらない。精進をしていても一番つらいのは聴き手がいないことだ。そこで私はCDを残すことにしたのである。そのCDを聴くことは恥ずかしいが我慢するしかない。古典芸能のように詩の朗読者になる方はほとんどいない。お客の心を掴むものが生まれてこなければ、いつまでも苦しいだけだ。それでも聲を撃っていく。今は詩人たちがどのような気持ちで行っているのかを知りたい。

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