田川紀久雄日記
難病の方から私の詩集にはげまされました、というハガキをいただいた。これは詩人たちに褒められるよりも嬉しい。詩は生きるものたちに励まし合い分かち合えるものでありたい。詩人たちは、もっと大らかな気持ちで詩と向き合えないのだろうか。詩人は医者にはなれないが、心の医者にはなれるはずだ。そして聲というもので心の朋でありたい。
軍備費の予算が5兆円だという。これは安保法案を実行していくためのものである。このために福祉の予算が削られる。これこそ平和への危機である。戦前は軍備費に税金の90パーセントをつぎ込んでいた。戦争は国民を苦しめるものでしかない。戦争に反対意見を言えば、憲兵につかまり拷問の身にさらされる。
詩は生への讃歌でありたい。そして一番弱い身に寄り添いあえるいのちの言葉を求めていかねばならない。
詩誌受贈『詩的現代・18号』
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