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2016年8月29日 (月)

田川紀久雄日記

文明の豊かさによって、本当に人間は幸せになったといえるのだろうか? 幸せになったともいえるが、そうとも言えないという考えの人もいる。ここには価値観の大きな隔たりがある。しかしここまでどっぷりと文明に満たされてしまうと、過去の生活には戻れない。
アフリカが大きく変わろうとしている。日本の経済界もアフリカ経済に依存していくだろう。アフリカがどんどん変わることはもう誰にも止められない。生活が豊かになることと、幸福感は別なものであると思う。
立派なマンションに住んでいる人が幸せかというと、そうとも言えない。そのマンションを購入するためにどれほどの苦労をしたことだろう。借金をしたあげく、その後会社からリストラにされた人もいたという話を聞くと断腸の思いがする。今の世の中は、一度正社員から離脱すると、二度と正社員には戻れない社会になっている。
文明が豊かだといって、その社会が住みよい社会だとは言えなくなりつつある。貧富の差がますます拡大している。誰でもがいつホームレスになるか解らない時代である。先が視えない時代だともいえる。年金だって本当に大丈夫だとはいえないところまで来ている。庶民は少しでも蓄えをしたいと思う。不安な世の中であることには間違いがない。

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