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2016年8月24日 (水)

田川紀久雄日記

八月が終わると秋が近づいてきたと昔は思っていたが、温暖化の影響でまだ夏が終わらない。でも間違いなく秋の虫が鳴いている。夜もまだ暑く眠れない日が続いている。
「操車場」に若林妙子さんの原稿が久しぶりに届く。ひらがなの詩である。ひらがなの詩について数日前に書いたばかりなので驚いた。日常の生活の中で、何となくもどかしい感じがひらがな詩によって醸し出されている。
『詩人の聲』はもう何十年も続いているのに、なぜ詩人たちからも注目されていないのだろうか。詩人たちからまったく相手にされていない感じがする。これが日本の詩の現状なのだろう。でも参加した詩人にとっては、大きな意味を持つものである。朗読する人と聴き手のパイプが出来ない。一時間も一人で聲を撃てる場は世界にも稀な場であることには間違いがない。問題は、聴きいてみたい人が出てこない。ここに問題がある。朗読に対して無関心な国は日本だけかもしれない。私がCDを出しても詩人たちからの反応はまったくない。朗読の質を高めるにはCDを出すことが必要である。観るのではなく、ただ聲を聴くにはCDがDVDより手軽に扱える。朗読を聴くことに慣れていないと、ただ退屈だけを感じてしまう。聴くことになれることがまず求められている。いまの日本人は聴く耳を失いつつある。
昨日、上野さんから、私が語った聲について反応があったことを知らせてくれた。詩人でない人の方が聲に関心があるのかもしれない。

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