田川紀久雄日記
やっと暑い八月が今日で終わる。台風の進路が当たらない。関東から随分離れたところを通過した。私が住んでいる川崎にはほとんど被害がなかった。でも東北や北海道は大きな被害が出たのだろう。農家の人たちはどうなったのだろう。やはり心配だ。
詩人は一つの宇宙を持って詩を書いているのだろう。それを面白いとか、つまらないというだけで読まれては哀しい。しかし、現代詩は確かに読者が存在しない。自ら詩集を買って読む人はほんの一部でしかない。古書店でも詩集など引き取ってはくれない。朗読会をおこなっても一般のお客はこない。これだけメディアが発達しているにも関わらず詩のエサには誰もかかってこない。
詩誌づくりにも工夫している詩誌が出てきているが、なんといっても作品の質が低い。これだけ読者の心が複雑になっていると、的を絞って詩誌づくりも難しい。単なる詩人の発表の場になっている。この時代と向き合う詩誌が少ないのだろう。心を揺り動かす詩誌づくりをしたいものだ。
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