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2016年3月25日 (金)

田川紀久雄日記

二十日あまりで『新生』を書き上げた。こんな短い間で詩集を一冊書き上げるのは初めてだ。この詩集は来年の発行になるだろう。(ただしそのときお金があればの話だ。できれば詩集を予約していただける人がいればありがたい。)
詩語りとは何かを追い求めているのは、詩人の中で私だけだろう。いまの詩人たちが、私が何を求めているのか誰一人解らないだろう。生きていくことの確かさを私なりに詩語りという世界の中で追い求めている。
不眠症と末期ガンの表情が似ているところがある。まず食事の味がまったくしない。それにほとんど食べられない。足が冷たくなる。ガンの場合は胃が占め付けられるほど痛い。そのためにほとんど眠れない。このような状態が続くと気が狂いそうになってくる。母は胃に水がたまって苦しかった。とても母を見ていられなかった。ガンはやはり死の病である。
末期ガンを宣告されてからもうすぐで九年になる。詩語りの夢が私をここまで活かしてくれた。だから末期ガンに「あ り が と う」と言いたい。亡くなって逝った多くの人たちの為にもこれからも鎮魂歌を語り続けねばならない。ただぼけっとして生きていてはならない。そういう意味で「ありがとう」といっている。だからこそ南無の世界を目指して詩を書き語り続けなければならない。そしてこれからが「祈りの魂」を語っていかねばならない。
詩誌受贈『榛名団・18号』「橄欖・101号』

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