田川紀久雄日記
『詩と思想・5』詩誌評で「たぶの木」が紹介された。そして「復活」を乗倉寿明さんが紹介してくれた。担当者に感謝。
詩集を聲にしていくことで真に活動している人は少ない。いまの詩人たちはそのような人を排除しているような気がする。
天童大人さんから詩集『ピコ・デ・ヨーロッパの雪』が送られてきた。外国で詩の朗読はまず聲の力が試される。意味が通じなくても聲の力でその詩の世界を感じられるからだ。詩人たちの朗読ではすぐテキストのコピーを配るが、それは間違いである。まず語り手の聲に耳を傾けることが第一である。コピーを見ながら聴いていては聴く意味が半減してしまう。詩人たちはあまりにも聲に対して無関心である。詩人の聲は俳優や役者・朗読家とは違う聲である。詩人の存在の聲であるとしか言いようがない。
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