田川紀久雄日記
いま詩の持つ力が弱まっている。何を書いても豆腐に釘を打つような気がしてならない。強烈な個性を持たないとすべてのものからはね返されてしまう。山本陽子のような詩がこの時代にたちむかえる詩であることを痛感する。
戦前も詩人たちはあの戦争の渦に巻き込まれていった。またいまあのときと同じ状況になりつつある。だから私はいのちの尊さを詩語りを通じて語ってゆきたい。それも生半可なかなりではなく人の心をゆさぶる詩語りを行いたい。
操車場の印刷は遅れそうだ。
禾の中の詩で山本みち子さんの「さみしいカラス」がとてもよかった。
詩誌受贈『禾・28号』
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