田川紀久雄日記
3・11が近くなると報道が騒がしくなる。しかし3・11は毎日感じていなければならない。ほとんどがまた復興にはほど遠い。詩人として人間として、私は毎日叫び続けている。そして詩集の一冊を公園で語っている。
昨日は妹の様態もいくらか落ち着いていた。しかしいつどうなるのか予想がつかない。今日は『操車場・82号』の仕事があるのでそれをすましたい。
私は上野芳久さんの詩を読むと、この悲しみは大震災で亡くなった人たちへの想いに繋がってゆく。身近な人の死は、そう簡単に癒されないものだ。詩人はそのことを書くことで亡くなった人がその人とともに生きている。愛する者の死は、生きているものが亡くならない限り失うことはない。それは女々しいということとはまったく別なことである。
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