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2014年1月12日 (日)

田川紀久雄日記

昨日古書店で『土橋治重詩全集』を百円で買った。詩の価値とはこのようなものなのか? 全集をつくるのはまず身内の人達がある程度の資金をださないと出来ない。普通の詩人達にはとても全集を上梓することは不可能だ。漉林書房でも『山本陽子全集・全四巻』と『亀岡新一全集』を出版した。しかし個人詩集はそう簡単には売れない。
詩人は生きているうちに詩集を出さなければまず死後には無理である。だから私は出来るだけお金をかけないで作っている。
末期ガンで生き残れるのは5千分の1であるといわれる。私は4999人のいのちの分、仕事をしなければならないのだ。生きられているいのちを無駄にはできない。東日本大震災で亡くなった行ったひとたちのいのちのことを考えないではいられない。だからひたすら鎮魂の詩を書いてきたのだろう。そしてK公園でそれを語り続けている。風邪もいくらか良くなってきている。昨日から語りの稽古の
再開を始めた。まずは一人のいのちから物事は始まる。

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