田川紀久雄日記
ここ数日K公園にホームレスの人が入り込んでくる。夜はどうしているのだろう。ホームレスでも人によって生き方が違う。元気で猫と一緒にいる人もいれば、何もしないでうずくまっている人もいる。川崎地区は随分ホームレスの人が少なくなっている。私が心配しても仕方がないのだが、少し心が痛む。世の中が景気が良くなっているというが、その社会の枠からはみ出して生きている人が割合と多い。私もその一人だが、将来のことを考えると不安でたまらない。できるだけ考えないようにしている。大切なことはいま生きることに全力を注いでいる。
本田まり子さんと堀本恭三さんからカンパを頂いた。この暮で本当に助かる。今月の二十日から二十五日まで生活費がゼロになっていた。銭湯にもいけなかった。
操車場の原稿がほぼ集まった。あと一人だけだが出来上がるのは来月の八日ごろになる。正月のなるべく仕事を支度はない。
妹は今年なんとか生き抜くことが出来そうだ。でも一日いちにちがまったく予想ができない。今月は妹を通じて多くの詩を書くことが出来た。詩集を上梓するたびに内容や質を高めてゆきたい。より深く存在を探ってゆきたい。
詩誌受贈『北国帯・214号』
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