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2013年12月14日 (土)

田川紀久雄日記

「たぶの木・9号」の原稿が集まる。どの作品も人間に対する愛情に満ちている。現代詩で失われている生きることへの眼差しが「たぶの木」にはある。この詩誌はできるだけ詩人でないひとたちに読んでもらっている。だから詩誌の交換はしていない。高畑耕治さんの詩は聲を出して読んでもらいたい。そして身近な人達に語ってもらいたい。特に子供達に聞かせたいものだ。そして山下佳恵さんの『海の熟語』について神谷恵さんがブログで書いてもらったものを掲載してある。神谷恵さんは『寄り添う』についてもかかれているが紙面の都合で今回に掲載が出来なかった。
経済産業省の審議会では原発の重要性を了承した。そして核熱サイクルやもんじゅも継続を明記した。国民が望んでいるものからどんどん乖離していく。福島の原子炉もいま大変になっている。どう処理するのかすら見通しが立たない。秘密法案でこのことも隠蔽される恐れがある。この不安は拭い去ることができない。だからつねにフクシマのことを考えていかないと恐ろしい事態になる。二月に出来る『遠ざかる風景』はそのための詩集である。いまだに私にフクシマや震災のことを書くなという詩人がいる。書くのは自由なのだ。問題はちゃんとした詩になっているかという問題である。現代詩とは異なっているが人間の存在をかけた詩に仕上がっている。
詩誌受贈『光芒・72号』

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