田川紀久雄日記
税の問題も大企業が得をして貧しい人には増税をというのがアベノミクスの本音である。3パーセントの値上げと言ってもいろんなものが値上がるので実質はそれ以上だ。一万円のばら撒きも国民騙し以外の何物でもない。頭にきたので、次の詩集『遠ざかる風景』を印刷所に入れることにした。来年の三月に上梓する予定が一ヶ月早まっただけのこと。
詩集を作っても、本当に読んでもらいたい人がいない。発行部数も最低限にする。読みたい方はお早めに注文してください。本体2000円。予約先は漉林書房まで。表紙に風景画を入れた。私にとって風景画はそれほど多くはない。原発や津波の記憶がどんどん遠ざかってゆく風景を詩にしてある。詩人の仕事は人間の哀しみや歓びを歌い上げることである。存在の重さを失ったら生きている意味すら失ってしまう。いま妹のことを書いている。昨日も一篇書いた。『いのちの絆』という作品である。「最後は祈るしかない」という書き出しだ。詩集の題名は『復活』である。妹と私の病を越えて生きていたいという願いをこめたものだ。もう半分は書き上げている。来年の二月中には書き上げることが出来るだろう。詩は苦しみや哀しみの中から生まれてくるものだ。だから詩は私のいのちでもある。
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