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2013年9月14日 (土)

田川紀久雄日記

福島原発の近くで牛が飼われている。放射能に汚染された牧草を食べているが、政府はそれを禁止することをいっていた。牛を生かすことによって、放射能の影響を調べるには最適であると飼い主は説明である。確かに政府は都合の悪いものはすべてないものにしたがる。牛にとって生きることは良いことなのか私にはなんとも言えないが、世界でも類のない貴重な資料になることは間違いがない。人体の放射能もちゃんと調べていない。できれば放射能の影響などないことにしたい。汚染水問題とおなじことを政府は言いたいのだ。牛は六五〇頭もいるそして新しく生まれた牛もいる。二〇〇〇頭近い牛が処分されている。政府は経済発展をするためには犠牲など構っていられないというのだろう。日本の公害問題を見れば昔も今も少しも変っていない。
私たちが作ってきた国は、常に権力者の為のものである。それも一握りの権力である。詩人はこのことに眼をつぶってはダメである。かつて詩人のほとんどが愛国詩(戦争協力詩)を書いてきたようになってしまう。
詩の読者など数人いればよい。だから自分の世界を構築することを求めていくしかない。

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