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2013年7月11日 (木)

田川紀久雄日記

『いのちのひかり』が出来上がった。人生の山を一歩一歩登っている感じがする。出版には歓びもあるが虚しさもある。私が求めている世界はもっと高い山である。頂上が雲に隠れて見えない。それを突き破る力はやはり詩語りにある。一人の人間の叫び聲など微々たるものでしかない。この微々たる叫び聲が、生きる原動力なのだ。そしてそれを聴いてくれる人との出会いを求めている。たった一人の隣人を求めて。そのためにはどれだけのエネルギーが必要かということだ。ただ待っているだけでは何も生まれてこない。どこには努力・努力の言葉しかない。他者から叩かれ、打ちのめされながらも立ち向かってゆく姿勢が求められる。いまはこの詩集を売りたい。そして次の詩集の資金が欲しい。できればこの詩集が語れる場が欲しい。それはこれからの闘いだ。
三十五℃が五日間も続く。史上初めてだそうだ。この暑さには本当にまいってしまう。
福島原発問題では、相変わらず東電の言い訳だけだ。電力が必要だから原発の再稼動をというのではない。原発があるからどうしても使用したいと言うだけのことである。原発が必要という人間は想像力の乏しさしかない。柳澤桂子著『母なる大地』を読んでみるといい。私は何度も読み返している。未来の為に何をなすべきかを問うて見るが良い。

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