田川紀久雄日記
朝の二時に眼がさめて眠れない。仕方がないので本を読んで夜が明けるのを待つ。いまは四時だ。昨夜久しぶりに銭湯に行った。体重が三キロも痩せた。昨日冷房をいれた。今年初めてだ。製本するとき汗が出るのでやもうえない。
昨日テレビで歌舞伎を観たが、玉三郎が良かった。弁慶はひどかった。いまは関西の役者の方が活き活きとしている。詩の語りでも、普通というものはどうにもならない世界なのである。人の心を感動させるには、並大抵のことでは不可能だ。そこには日々の精進があってこそなのである。この世で一番マイナーな朗読の世界。その中でもマイナーなのが詩の朗読である。何とかしてこの流れを変えたい。世の中を変えるには一人で出来るものではない。でも最初の一歩は一人の人間である。一人の人間が前向きに生きることで世の中は変ってゆける。私の詩語りでもなかなか世の中には受け入れられていない。でもこう人間がいるということも大切なのだ。なにごとも諦めたらしれでおしまいである。生きるということは諦めないということが求められている。どこまでできるのか解らないが、いまそれなりに懸命に生きていたい。
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