田川紀久雄日記
七月から電気代やその他がいっせいに値上げをした。貧困層にとっては大打撃である。アベノミクスで世の中がいくらか良くなったなどとは、とうてい思えない。いまEUは失業者が増加しているという。それに洪水の被害もでている。世界はますます混迷していっている。ボウナスが大幅に増えたところはよいが、中小業はあいかわらず立ち上がれないでいる。世の中はだんだん歪みが拡大している。
東電は、柏崎刈羽原発の再稼動申請する。地元の説明もなく行なうことはどても信じがたいものだ。そして憲法改正もネット世論が後押しをしているという。戦争があったことすら知らない世代の人達の心が私には読み取れない。まるでゲーム感覚でものごとを判断してしまう。私が求めている人明かりの思想は古いのだろうか? ただ戸惑うばかりだ。
いま「地域と演劇 弘前劇場の三十年・長谷川孝治」を読んでいる。文章はイマイチだが、考えされることがある。働きながら演劇を行なう。これは小劇場の宿命でもある。詩人達はパソコン一つあれば詩を書くことが出来る。しかし演劇は肉体の作業である。詩人たちの持ち出しなんかどころではない。このエネルギーはなみならぬものがある。私は詩語りを行ない続けていてその大変さが良くわかる。詩を書いて詩集だけを出していればよいのとは違う。そこに肉体表現が加わることによって、詩そのものの世界がまったく違ってくる。ほとんどの詩人には何のことはわからないだろうが……。なにごとにもやっている人間にしか解らないものだ。
« 田川紀久雄日記 | トップページ | 田川紀久雄日記 »
コメント