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2012年8月11日 (土)

田川紀久雄日記

竹島問題で、日本の対応が悪い。外交問題はいつも弱腰だ。日本の政治の不安定さがやはり問題なのだ。国には国民を守る能力がまったく欠如しているとしか言いようがない。
男子サッカーも韓国に負けてしまった。内容も悪い。これはスポーツだけの問題ではなく、詩人達の朗読に対する意識の低さにもいえる。これは個人の問題だけでは解決しきれないものだ。朗読の意識を高めるには、朗読者たちを応援する意識を持たねばならない。詩人という存在者は、他者に無関心なところがある。私も二十数年間行なっていて、そのことはいつも痛感している。聴き手は詩人達の朗読はつまらないものであると思い込んでいる。そのような考え方が蔓延っている以上、詩人の朗読は少しも向上はしないだろう。ただひたすら活字だけをもとめている世界は虚しいものを感じてしまう。ある意味での心を閉塞した状態である。外に心が拓かれないまま自己満足の世界でいる。詩誌にしたって作品を発表するが、他人の詩を読まない人が多い。できるだけ他者との関わりを持ちたくないという気持ちなのだろう。文藝とは他者を悦ばしたり癒したりするものだ。現代詩はそのようなものを感じ取ることの出来る作品はほんの一部しかない。優れた作品とはいったいどのようなことなのか。人の心を揺さぶるものがあるかないかではなかろうか。大切なのはやはり豊かな心ではないのだろかと思う。身体が悪ければ医者に観てもらうしかない。そして心が悩んでいる時、芸術の世界が救いの手を差し伸べてくれる。そのような世界を求めて生きていたい。

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