田川紀久雄日記
八月が今日で終るのに、暑さは以前と続く。朝起きると鼻水が出る。風邪をひいたらしい。
『詩と思想』に連載している小川英晴さんの詩集評の前文がなかなか面白い。それははっきりと言いたいことを述べているからだ。たんなる反戦詩を書いても意味を成さないと言う。あくまで詩というものは魂を揺さぶるものでなければならない。それが詩としての美意識なのであろう。朗読も同じだ。テキストを読んでいるだけでは朗読とはいえない。今の殆どの詩人達の朗読は朗読以前である。朗読では詩人の知名度など何の役にも立たない。ただただひたすら聲を出し続けていくしかない。それでも人の心を揺さぶる朗読が出来るかというと、疑問である。しかし、聲を出し続けていれば聲を出していない詩人より数段人に聴かせる朗読に近づいている。いま電子書籍には絵や聲を入れることができると言う。お金があれば出したいものだ。
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