田川紀久雄日記
原発反対派は五六パーセントだという。四〇数パーセントが原発に賛成なのだろうか。ヒロシマやナガサキの被爆体験国でありながら、この放射能に対してなぜ関心がうすいのに驚く。消費税問題とおなじようにやもをえないからという意見が多い。福島県のひとたちがいかに苦しんでいるか、それを思うと情けなくなる。瓦礫問題にしても一向に解決の方向には進展していない。国民一人ひとりが考える問題なのに、なぜか無関心である。
震災から九ヵ月もたったのに、復興の足音がきこえてこない。多くの死者たちもあの世で嘆いていることだろう。これ霊に対して私は魂明かり(たまあかり)という言葉を使って詩を書いてみたくなった。この言葉は昨夜の夢の中に現れた言葉だ。死者たちと向き合ったいのちの対話を書かねばと思っていたからかもしれない。
岡耕秋さんから操車場の作品に対して「深い世界をのぞかせていただいたように思いました」というハガキを貰った。やさしい言葉でいかに深い世界を描いて行くかが私のテーマでもある。
詩誌受贈『すてむ・51号』
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