田川紀久雄日記
詩集『鎮魂歌』が出来上がった。半年あまりで新刊を発行できた。いのちを見つめている人間にとって書かねばならないことを書いているからだ。昨日長谷川認さんからカンパをいただいた。これで詩集の制作費が穴埋めがいくらかできる。本当に感謝。詩集は来月の操車場と一緒に送る予定である。
詩人の聲で最初に求められるのは、聲が会場に響き渡るかどうかである。マイクを使わなければ会場の隅々まで届かないようでは話にならない。それが肉聲で届くかどうかが用供される。朗読の世界はその先にある。聲が気持ちよく身体の載せることができるかどうかである。末期ガンと闘ってきた私が先日のライブでは聴き手が驚くほどの聲をあげることが出来た。これもひとえに日々の精進のおかげである。まず聲の力があれば朗読の世界も自由に泳ぎまわることが出来るはずだ。その先に朗読の楽しみが生まれてくる。末期ガンの私が出来るのなら普通の詩人達にも出来るはずだ。九月十七日に『鎮魂歌』のライブを行なう。朗読に興味のある方は是非聴きに来ていただけたい。そして共にいのちについて語り合いましょう。
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