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2011年7月21日 (木)

田川紀久雄日記

無名の時は誰もが相手にしないが、一躍名をはせると人は突然変異するかのような行動を起すものだ。人との付き合いはこの無名の時代にいかに応援してくれたかによってきまる。だから無名の時はどんな困難にも負けないで頑張れるものだ。私は詩の朗読を志している人達の中で誰にも負けない稽古をしている。言葉だけの友達は一杯いるが本当の友はなかなかいないものだ。三十日のライブもほとんど予約が入っていない。だからこそ自分自身に負けないで生きていこうとつねに思っている。芸というものはそう簡単に成長するものではない。つねに精進を続け、長い修行の中でしか先に進まない世界でもある。常に自分との闘いがあるのみだ。それは人の感動をあたえたいという願いから生まれてくるものだ。
なでしこがここまでこれたのは、サッカーがだれよりも好きであったということと、大きな夢に向かって生きていたことだ。選手のほとんどが仕事をしながら練習を続けてきたことだ。試合があってもお客はまばらであった。サッカーが出来る歓びがそれを支えていた。わたしのライブもいつも数人のお客であるが、やはりライブが出来る歓びはなんともいえぬものがある。たった一人のお客の時も全力でやってきた。一人のお客さまでも聴いていただける人がいることが嬉しい。だからこれからも大きな夢に向かって生きていたい。

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