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2011年6月 2日 (木)

田川紀久雄日記

この国の政治は、庶民からそっぽを向かれている。一丸となって復興に取り組む姿勢がない。
妹の住民票を取るにも大変だ。後見人の書類が紛失してしまった。それが無いと住民票を取れないという。国の制度はほんとうにややこしい。役所の人もとても冷たい。部屋が狭い。本が一杯積み上げているので、どこに何があるかわからない。昨夜はほとんど眠れなかった。
被害地の人たちのことを思うと心が痛む。国家の力をまったく感じない。まるで役人仕事のように思えてならない。弱者の人間はこのような時はとても分が悪い。二ヶ月も避難生活を続けていると大抵精神が犯されてくる。一日も早く仮設住宅にと思うばかりだ。
『復活』という詩集を上梓したいが金がない。保坂さんに安くやってもらえるのだが、その金の目途がなかなかたたない。相棒の仕事が四十パーセント減らされては生活もたいへんである。これから熱くなるというのに銭湯にも思うように行けないありさまだ。いまはひたすら聲の精進しかない。なかんか進歩はしないが、毎日聲をあげることが聲の力をつけるには必要なもとである。一心に聲と向かって生きて行くしかない。

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