田川紀久雄日記
白鵬が63連勝で終った。稀勢の里に敗れる。庶民のインタービュで民族の偏見を多くの人がもっていることを感じた。日本の相撲には外国人も日本人もないはずだ。相撲というルールで行なっている。そこには強いものが勝つというルールしかない。民族意識を強く持つことは歪んだ見方しか出来なくなってゆく。朝鮮学校の無償化の問題にしてもそうである。中国で日本への反日感情のデモをテレビで観て嫌な思いをしてきたはずだ。心から偏見という見方を打ち消すことをしていかないと貧しい人間になってしまう。
ノーベル平和賞を受賞した人たちがヒロシマに集まって核絶滅のための集いがあった。そこで原発反対について一言も語られなかった。
私は一篇の詩を書いた。ヒロシマなくなったのは多くの生き物であると。人間だけがなくなったのではない。すべての生き物のいのちを見つめていかねばならない。多くの人たちが集まって反対運動をするのは好きではない。闘うのはあくまで個人として闘ってゆきたい。その闘う個人の先に人と人とが手を繋いでいければよい。初めから集団で反対するのは危険な思想につながる。いま詩人達を見ていると、先に集団があって、それに乗り遅れまいとして参加している詩人が多い。まずは個人の自立思想を築きあげていくことだ。
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