ッ田川紀久雄日記
今年も最後の月に入った。一年は速いものだ。この一年間でどれだけ詩語りが進歩したのだろう。この歳になってしまえば、進歩の速度はほとんど眼に見えないものだ。だからこそ、毎日が大切になってくる。
昨夜テレビで辻井伸行のドキメントをみる。彼は優勝することより、つねにお客さまに自分の音を届けようとする。芸術家にとって一番大切なものを小さいときから身につけていたのだ。私も田川紀久雄の聲を聴きたいというファンが増えてくれればありがたい。そのためにももっと語りを行なえる場所が欲しいものだ。
今日の新聞に子供達の虐めが増えているという記事があった。だんだん犯罪に近い虐めが増えている。いのちの大切さをどのようにしたら子供達に伝えられるのだろうか。この問題は大人たちの責任なのだ。パソコンの時代になって私達が想像のできない虐めも増えているのだろう。
いま読んでいる本で『夫婦が死と向き合うとき』吉田敏浩著が気になっている。老人達の無理心中がときどき新聞に載ることがある。福祉政策から見放されている老人夫婦がたくさんいる。政治で解決されない心の問題を私はどのようにしていくべきか。やはり私は詩語りを通じてしか何もできないのだろう。それならば、より真剣に詩語りと取り組んでいく覚悟が求められているのではなかろうか。多くの人たちと話し合う場所が欲しい。詩を書く前に人間としての多くの仕事がある。詩人は詩の技術を磨くより、人の心を磨いていかなければ本当の詩人にはなれない。
このところ胃の調子が悪い。便で出が悪い。それに手指がリュウマチで痛む。
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