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2009年11月30日 (月)

田川紀久雄日記

無事に亀岡新一詩集・画集の出版記念会が終わった。亀岡さんの詩がわからないという方が多かった。生半可にいきている人には彼の精神は解らないのだろう。私は亀岡新一さんの詩か語りだすと、やっと亀岡さんの詩の心がわかったようだ。今の詩人達でも詩のいのちを語れる詩人がいない。だから詩の朗読も軽蔑されるのだ。なにかの機会があったら一時間ほど語ってみたいものだ。亀岡さんの詩集と画集は、坂井信夫さんいがいなかったらできなかった。坂井さんは亡くなった詩人達の詩集を次々と出版してきた。漉林書房は、坂井信夫さんのお陰でここまでなった。
私の詩語りは間違いなく進化を続けている。自分のいのちを懸けて語り切るように行なっている。これは末期癌との闘いなのだ。生きていることの証なのである。最近は語るたびに反応がある。もっともっと人まで詩語りを行ないたい。亀岡さんが畑を耕したように、わたしは毎日聲の畑を耕さなければならない。詩人は自分で語りの企画ができない。もし企画しても聴きにきてくださる方がほとんどいない。亀岡新一さんや山本陽子の詩を語ってみたいものだ。そして尼崎安四さん詩ももっと語らなければならいない。本当の詩を書いてきた人たちの評価がまだまだなされていない。そしてこれから『未来への旅』も語っていかねければならない。

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