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2009年11月16日 (月)

田川紀久雄日記

政治のあり方が確かに変わりつつある。国民が納得できるようになってきている。いままでにない政治改革がおこなわれている。しかし個人的な人間は不安な状況からなかなか抜け出せないでいる。多くの人たちが鬱にさいなまれている。精神もやっと薬で保たれている。生活の不安もあるが、漠然とした不安も大きな原因になっている。
私の場合は、生活苦と身体的な不安が鬱の原因である。これはいまのところどうすることもできない。生活的な不安は詩語りで生活ができるようになればいくらか解消ができるが、身体的な不安は無意識に身体全体を覆っている。できるだけ身体的なことは考えないようにするしかない。できれば自然の中を散歩するのが良いのであろう。そして音楽を聴くことでいくらか救われる。
幸せに見えている人でも本当は悩み苦しんでいるものだ。その悩みや苦しみを何処に向けていくかでその人の人生の価値が決まってくる。仏法でいう慈悲の心に生きることは、人間にとって最高の生き方であるのだろう。苦しみや辛さを他者のために生きることはなかなかできることではないが、そのように精神を育てていく生き方はやはり尊い世界である。
詩語りがそのような人生を歩ませてくれることが、私にとって鬱から逃れられる生き方でもある。そのためにも人一倍の困難との闘いをしていかねばならない。いまは二十九日の亀岡新一さんの出版記念会のために、少しでも深く語れることを目指して精進をすることである。亀岡新一さんの魂に近づくことだ。

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