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2009年3月 7日 (土)

日記

『操車場22号』今日一回目の発送をおこなう。
今の世の中には信頼感が薄れている。信頼感は社会的な財産である。都市型の社会は地域的にみて横の繋がりが薄い。向う三軒両隣の顔すら知らないのが普通になっている。私も町内会にはいっていない。というのは、末期がんである私は町内会の仕事を手伝うのは無理だからである。姥が森で私が末期癌患者であることは誰も知らない。町内会の役員は順番になっている。いま町内会で知り合いは犬を飼っている人達の顔ぐらいだ。子犬を通じて時々会話を行なう程度である。勤めている人が私は詩を書いています、などど同僚に話すことはしないだろう。癌と詩人を並べるのは変なのだが、私は癌患者であって詩もかいている人間だから述べたまでのことである。ブログに載せるのなら言ってもいいではないかと思う人がいるかもしれない。ブログを読む人の中に私と同じ境遇の人がいるからだ。癌と向き合って生きていくことは、他の癌患者に参考になるからと思ってあえてブログを通じて日記を発表している。
今は三人に一人は癌にかかる恐れがあるといわれている。癌患者であって誰にも相談できないひとが多くいるはずだ。私も多くの闘病記を読んで生きる勇気を頂いた。私と同じように末期癌で手術を拒否している人達が多くいるはずだと思う。そのような人達と手をつないで生きていたいと願っている。どう日常生活を送っているのか、それを報告することもそれなりに意義があることである。ブログが多くの人たちに読まれる。私は、いまこうして生き抜いているということを書くには詩人としての責任でもあると思っている。
今の私は末期癌になって多くの尊いものにめぐり合った。癌に感謝している。癌はつらいが、そのことによって得たことが大きい。そのことがありがたいとおもって日々生命(いのち)に感謝している。そしてそのことを書いた詩を語りを通じて行なえることが今の私に生きる力を与えてくれている。

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