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2009年3月28日 (土)

田川紀久雄日記

政治家に対して世論が不信に陥っている。民主党の小沢さんでは、国民の支持がえられていない。世論は気まぐれなものだ。だからこそ、政治家はちゃんと襟をただして活動をしなくてはならない。自分自身のことが判断できない政治家などだれもが信じない。日本の政治家はいつまでたっても子供のような存在だ。
景気対策もいまいちである。それははっきりとした政策がないままの金のばらまきだからである。環境問題に取り組んでいるといっても、それはあくまで見せかけの対策でしかない。
いま世界の動物・植物の生態をみると、どんどん絶滅していく。南極の氷の溶ける速度が速すぎる。このままだと白熊はこの地球から姿を消してしまう。森林の伐採も地球規模で進んでいる。映画『アース』をみていると心が打たれる。キリストがいう人間の原罪を痛感する。この地球を愛する心を強くもつにはどうしたらよいのだろう。
不幸で喘いでいるとき、決して自分を卑下してはならない。この世にうまれてきたことを嘆くより、生きていることの素晴らしさを見つけ出すことに勤めていくことだ。それがどんな小さなものであっても、それはきって生きていく勇気に繋がっていくからだ。『アース』の中で最初に出てくる白熊の子供達をみていると、自分の悲しみなどいかに小さなものかと思うだろう。生き物への愛を養い心の中に生きる歓びを見出せる。いま私は野良猫たちとかかわりあって生きている。地域猫をもっと世の中に広げていければよいのだが、どうしたらよいのかつねに迷って今は生きている。かつて賀茂さんという画家がいた。旺文社の夏目漱石の挿絵を描いた方だ。癌で亡くなったが、晩年私に親しくしてくれた。その方が一心会を私と作る話をしていた。賀茂さんを紹介してくれたのはやなり癌でなくなられたカメラマンの川上重治さんであった。人を非難しない、仲間を大切にする。お互いに生きる歓びを見出す友を作ってゆきたいと思っている。いつしか死ぬのか解らない今は、人間として正直に生きていたいものだ。まずはまわりのものを愛することから初めてゆきたい。

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