日記
今日、東京ユマニテで詩語りがある。多くの人達に私のいのちの語りを聴いてもらいたいものだ。死から生を見つめた詩は、この世の中でそれほど多くは書かれていないはずだ。未完の詩集『生命の歓び』を語れることはありがたい。これも天童大人氏のお陰である。末期癌と宣告されたことは、私にとってそれほど不幸なことではない。詩人としてこのような作品が書けたことが嬉しい。そう意味では末期癌になって感謝している。末期癌と宣告された人でなければわからない世界がある。精神的にとても辛いものがある。その辛い世界が私を生かしてくれている。少しでもいい語りをしたい。そしてこれからスケールの大きな語りをしたいという願いがある。そのためには、毎日の精進がそれなりの肉聲を保たせてくれている。口内炎で口の中に違和感を感じているが、その違和感を克服してなんとか聲の力を出してゆきたい。
抗癌剤の治療も十七サークルを終えている。五十回以上も治療を行っているこおtになる。抗癌剤が本当に効いているのだろうかという不安もある。またどこまでこの治療を続けなければならないのか、という不安もある。その不安を克服してくれているのが、詩語りの道に自分の人生を賭けている今の私の心が、今日も語りをさせてくれる原動力になっていることだろう。そして人明かりの人生をもとめてこれからも生きてゆきたい。多くの苦しんでいる人たちに一つの道しるべになる語りをこれからも続けていたい。
京橋・東京ユマニテ 会場六時より
開演六時半
皆様のご来場をお待ちしております。
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