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2008年9月11日 (木)

日記

高橋馨さんからカンパをいただいた。パソコンの修理代にまわせる。ほんとうに助かる。
森永かず子さんから詩誌『水盤』が送られてきた。彼女のエッセイ『平均律』は興味深く読ませていただいた。
詩人たちの朗読を聴いていて、不思議に感じることがある。何を人に伝えたいのか良くわからない。ただ詩集を読んでいますということで終わっていることが多い。詩集そのものを読んでいますのなら、詩集そのものを読んだ方が楽しい。活字で味わえないものが、そこに提出されない以上、朗読は少しも面白く感じられない。詩集を越えるには、何度も練習を積み重ねて、詩集から自由になることである。そこまでいって初めて、人に聴いてもらえるものが生まれてくる。練習をかさねれば、聲にも力が付いてくる。人に聞かせる聲ができるというものだ。
今の私は、癌との闘いの中で、聲の力を維持することに精一杯である。その努力が、癌と仲良く共存させてくれているのだ。朗読を通じて癌と闘う仲間をあつめたいものだ。でもなかなかそのような詩人がいない。仲間を作って生きることは、生きる勇気に繋がっていくものである。癌を通じて仲間を募って活動をしている人達もいるはずだ。私も頑張って癌で苦しんでいる人達に生きる勇気を与えたいものだ。ボロボロになって最期まで闘って生き抜くことだ。その過程を詩に表現してゆきたい。
詩誌受贈 『水盤・4号』
詩誌受贈 高橋秀明詩集『歌ノ影』(響文社)

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