日記
昨日は十月下旬の寒さだった。急に温度が10度も下がると身体的にもつらい。台風で台湾では大きな被害がでた。今日で九月も終わる。
天童大人氏の企画で自作詩を語ることを始めて二年半を過ぎた。新座で語りを行なってから、何かが変わった気がする。それはやっと自作詩語りに自信を持つことができるようになってきたことだ。宮澤賢治の『永訣の朝』を語るときのイメージがやっと自作詩にも適応できるようになったということだ。これは十一月のライブで新たな語り方を披露することができると思う。一回一回の自作詩語りの積み重ねがやっと報われるようになってきたということだ。そして日々の精進があってこそ、夢がかなえられてゆくものである。
身体と霊魂が融合した語りこそ、私が目差している世界である。これは宇宙全体が拡大してゆくと同じ状態で聲の力が拡大している。それは死という世界を明確に自分のものとして、そこから出発することが出来た人間にしかできない世界でもある。宇宙の真理を自分のものとする闘いでもある。詩人の聲とはそのような聲を持つために詩人として生まれてきたことを自覚しなけばならない。今の詩人の中でそのようなことを理解しているのは、私と天童大人氏しかいないのではないだろうか。このことを明確に実践してゆくことが今の詩人の聲の力に影響を与えていく必要がある。詩人たちに期待することではなく、今の自分を宇宙の中心に位置づけていくことだと思う。そういう気持にやっとなれた。これから本当のいのちを語れる詩人になれるのだ。生と死が一つになれる世界でもある。これは末期癌になってやっと手に入れた世界でもある。でも日々の中で身体と闘い続けていることはそれなりにしんどいことでもある。このしんどさが私に勇気を与えてもくれている。生きられていることに感謝しなければならない。
天童 大人 プロデュース
プロジェクト La Voix des poètes (詩人の聲)
-―「目の言葉」から「耳のコトバ」へー
十月の予定 女性詩人特集
第256回10月7日(火) Star Poets Gallery 山崎佳代子(セルビア)
第257回10月9日(木) Star Poets Gallery 中村恵美
第258回10月14日(火) Star Poets Gallery 原田道子
第259回10月15日(水) ギャルリー東京ユマニテ
白石かずこ
第260回10月16日(木) ギャルリー東京ユマニテ 稲葉真弓
第261回10月17日(金) ギャルリー東京ユマニテ 小池昌代
第262回10月20日(月) ギャルリー東京ユマニテ 野木京子
第263回10月21日(火) ギャルリー東京ユマニテ 有働薫
第264回10月22日(水) ギャルリー東京ユマニテ
山口真理子
第265回10月23日(木) ギャルリー東京ユマニテ 峰岸了子
第266回10月24日(金) ギャルリー東京ユマニテ
紫圭子
第267回10月27日(月) ギャラリー華 河野聡子
第268回10月28日(火) ギャラリー華 水嶋きょうこ
第269回10月29日(水) ギャルリー東京ユマニテ 薦田愛
第270回10月30日(木) ギャルリー東京ユマニテ
イチェル・ルヴィッキー(USA)
10月は私と坂井のぶこの『詩人の聲』のライブはありません。
10月20日 森田直子個展会場 アートギャラリー銀座にて
11月29日(土) ギャラリー華での予定です。会場が狭いので予約はお早めに。
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