日記
午前中に退院をする。「合掌」の詩を手直しする。何度も声を出して読んでいくと、どうしても手直ししたくなる箇所が出てくる。出来るかぎり人の心に伝わるようにしたいと思うからだ。病院のベッドで詩を一篇書く。
野間明子さんの原稿が入る。医療保険に関するエッセイである。ありがたい。
足立倫行著『森林ニッポン』(新潮選書)を読んでいると、遺産税の問題がでてくる。日の出むらの林地の税は他の所より二割から三割も高い。林を売り払って税を納めれば、その林は切り倒されどんどん開発されてしまう。自然を守る側からみればおかしな現象としかいえない。
最後の詩集『未来の旅』の輪郭のイメージが昨夜湧いてきた。いのちと闘っている人間が未来に残したいメッセージを書きのこしてゆきたい。まだまだ死ぬわけにはいかない。
詩誌受贈 「岩礁136号」


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