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2008年8月16日 (土)

日記

午前中に退院する。個室にいたMさんの姿が病院から完全に消えた。亡くなったのかもそれない。だれも何も言わない。個室に移ると死の訪れが早いものだ。
昨夜は、多摩川の花火が病室から眺められた。美しいものだ。半分ビルの陰になってしまっていたがそれなりに見えた。今月の入院もあと一回だ。
坂井信夫さんから『索通信』の原稿が入稿する。有難い。
『生命の歓び』の語りを、癌患者で楽器演奏が出来る人と一緒にやってみたい感じがする。看護婦さんのMさんニ訪ねたが知り合いがいない。時間をかけて見つけることだ。ホスピタスを訪問演奏を行ってみたい。癌患者の前で詩をほんとうに語ってみたい。癌患者の会のひとが私を招いてくれないものか。ボランテア(ただし、交通量のみ頂きます)で行ないますので誰か知り合い方がいたら紹介してください。
昨日靖国に四人もいのの大臣が参拝した。それに前小泉首相・元安部首相も参拝。国民がちゃんとして参拝できる国の施設は早く作ることだ。福田内閣は、以前ここのことを言っていたにもかかわらず、内閣になると口を閉ざしてしまった。なさけない有様だ。
竹中文良著『続・医者が癌にかかったとき』(文藝春秋)を読む。最後のエピローグの中で「大部分の癌はその存在に気づいた時点で完璧な治療法はない。」と書かれてある。つまり癌と仲良く付き合うしかない。騙しながらでも上手く付き合うしかないということだ。癌どうして仲良く手を繋ぎ合って生命力を高めた生き方を志していくことだと思う。だから私は詩語りを続けて仲間の手助けをしたいのだ。みんなで手を繋いで生きてゆきたいものだ。

詩誌受贈 『野の花など・18号』

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