日記
いま紙が豊かに使われているのは、外国からの木材の輸入によってである。そのためおおくの森林が伐採されている。環境破壊の原因を作ってもいる。豊かさが地球を滅ぼす。環境を取り戻すためには貧しさに耐える精神が必要になってくる。ルソーによれば、貧しさは子供の頃に教えるものだ。しかしいまの日本人は子供の贅沢三昧をさせてしまっている。子供も大人も、なんでも自由にてに入ると思い込んでしまっている。そのため自由にならなくなると精神が切れて犯罪を犯すようになる。癌が増えたのも贅沢三昧の生活になれてしまったお陰である。癌になっていろいろと気づくことがある。医療費を払うので生活が逼迫している。贅沢などできない生活に追い込まれている。物が欲しくならなくなる。そうすると心が自由になる。いま私は貧乏を楽しんで生きている。本当に癌になってよかった。環境を守る一つの生き方ができるからだ。本を読むにしても百円の本を月に五冊程度買えばそれ十分だ。私の仲間で古本屋をやっている人がいるが、彼は本を買いに来る人がいないと言う。いまこそ本当に勉強しようと思えばそれほどお金がなくても勉強できる。先日ある古本屋で岩波書店発行の資本論全四巻が千円で売られていた。今の人は哲学書すら読まなくなってしまったのだろうか。
物価が上昇しているにもかかわらず、街を歩けば物の豊かさに驚く。そして若者達は自由気侭に青春を謳歌している。この物価の上昇に国民は黙っている。先日の魚民のデモぐらいだ。それもたった一日の出来事だ。そしていま赤字覚悟魚場に出かける。国は何ら対策を示さない。
詩人の朗読も、心の叫びを感じさせる人がいない。物を豊かに買うかのような気持で朗読の場に臨んでいる。魂の声は、真に真剣に生きている人でしか出来ない。そして日々の研鑽に身を追い込んでいかねば出来るものではない。声の存在は、生易しいものではない。先日CDで『スラム』という映画を見た。日本のオープンマイクのようなものだが、声に生きている熱を感じさせないものはやはり聴くに与えしないものだ。
末期癌でも魂の叫び声をあげて生きていられる。身体の辛さを越えて声を出して生きていたい。


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