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2007年9月 8日 (土)

日記

末期癌の定義はどこにも書かれていない。それは直らない病だからである。昔なら半年か一年ほどで死にいたるといわれていた。でも、末期癌になって何十年も行き続けている人がいる。ま癌細胞が消えてしまった人もいる。末期癌だからといって少しも怖れることはない。私は普段の生き方の中で、それほど癌という意識は持っていない。癌であることさえ忘れて生きている。詩語りに熱中して生きている。私の末期癌は、この詩語りが直してくれるものと信じて生きている。語りを行いうたいという熱い心が維持できるあいだは、私を生かしてくれている。今日も日本詩人クラブの例会で語ることが出来る。ギリシアの医師ヒポクラテスは、病気を治す上で大切なことは、まず言葉であるといっている。それから薬草や手術であると。聖書にもはじめに言葉ありき、と述べられてある。言葉のちからこそ、末期の病人には、心の救いになるのだ。心が救われれば、病も自然と治っていく。治癒力もついてくる。そして生きる希望もでてくる。そして病もいつのまにかに直ってしまうこともある。末期癌であるからといって、怖れにことはない。生きる希望さえもっていれば、病は治るものだ。

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