受贈詩集 枝川里恵詩集
枝川里恵詩集『金木犀の焔』
書肆山田 本体2000円
カンヴァス
色い空気は変化しはじめた
私は渇いた青をかつて愛した
(色は変化した)
新鮮なrougeはやさしい空気である
淡いbleuは清い軽やかさである
その白さの中に柔らかい物体は変化する
深い青はdeepに沈む
季節と時代の和音は静謐を呼ぶ
(白い色に白い色を重ね色彩は変化した)
置いてきた青いカーテンに切りとった白い色
カンヴァスは塗りかえられて運ばれた
私は青い色の空間にあった
2007年2月22日 ギャラリーアートポイントで朗読をおこなった。
観客を意識して詩を聴かせようとする気持ちが感じられた。声も伸びやかでリズムあった。
« エッセイ 坂井のぶこ | トップページ | 受贈詩誌 柵243号 岩礁130号 »
コメント