詩集紹介 地引 弘詩集『午後の風景』
地引 弘詩集「午後の風景』
漉林書房刊 本体2000円 上製本
正義について
正義が尖り ささくれだち 赤熱している
荒野が生まれ 瓦礫の街が育ち
文明の街路をさまよう孤独な魂
死の匂いを嗅ぎ正義という美酒に酔う
国 宗教 民族の正義
慈悲と共にあった正義は
何処へ行ってしまったのか
国境なき医師団の正義は
慈悲そのものだと思うのだが
自爆テロの正義 報道攻撃の正義
尖り ささくれだち 赤熱している
『午後の風景』は二十一世紀の風景なのだ。
(書評・大木重雄 詩誌『未開』68号より)
漉林書房では自費出版を行っています。
あなたの魂の記録を本にしてみませんか。
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