詩集紹介
田川紀久雄詩集『かなしいから』
漉林書房 本体1500円(送料無料)
なぜいきているの
田川紀久雄
こころがつらくなると
むねがキューといたくなる
だれにもいえない
こころのいたみ
こころのほそいいとが
ますますほそくなっていく
いまにもきれそうになる
たすけてとさけびをあげる
だれにもきこえないさけびを
かんじょうをどうにもおさえきれない
いきていることがつらい
なんのためにいきているのだろう
こころがつらくて
ねむれぬよるがいくにちもつづく
どうにもならない
でもいきていることは
それなりにかちがある
わたしじしんにかちがなくても
わたしをもとめているひとがどこかにいる
ほとけさまは
いつもだまってわたしをみまもっている
なんにもいわないが
ののはなのように
わつしはひとにふまれても
わたしのこころのうつくしさは
ひとにふまれてもまけたりはしない
いきていることのかちは
わたしのもわからない
ほとけさまだけがしっている
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